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生まれつき異能を持った異能者と、本来存在するはずのない、後天的に異能を持った者『後天的な異能者』。
彼らを増やし続けている犯人の目的は、『先天的な異能者と、後天的な異能者が戦ったとき、どちらの方が
強いのか知りたい』というものだった。
本来異能を持つことのない人間が後天的に異能を手に入れた時、ほとんどの者は自身に与えられた能力に酔い、
その能力を使って周囲に被害を及ぼす。
それを良しとしない、代々家系で異能を維持してきた異能者たちは『後天的な異能者』を探し出して
彼らが犯人から与えられた能力を回収していた。

その中で、始祖である男が呼び出した、25体の人外、『精霊』と始祖が呼んだ者たちを代々継承してきた
柚木家は、永い時を経て始祖の血が薄まったにもかかわらず、 始祖に匹敵する能力を持った者がふたりもいる
時代を迎えていた。
ひとりは、柚木家の直系である柚木翔。もうひとりは、分家である成瀬家の長女である成瀬雛。
それぞれ、歴代2位、3位の能力を持つ異能者であるふたりは始祖が呼び出した25体の精霊のうち、
翔が15体、雛が10体の精霊を従えていた。
始祖以外の人間は、どれだけ強い能力を持っていても3体までしか従えることの出来なかった精霊たちを、
たったふたりで二分したために、ふたりにはその能力の強大さを恐れる目を向けられるようになり、
やがて能力を完璧に制御出来る翔に対しては能力を制御出来ずに暴走する危険性を心配する者はいなくなり、
制御が甘い雛にのみ不安の目が向けられるようになった。
親族から嫉妬や恐怖の目に向けられることに耐え切れなくなった雛は4年前の冬の日に逃げ出し、
それを知った翔は彼女を探していた。

『後天的な異能者』の存在を知り、見て見ぬ振りが出来ずに事件に関わる雛と、 異能者同士の決めごとの
ために事件に関わり、雛を探す翔。
ふたりはやがて、再会する。



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