15分即興小説

ふたりだけの教室
「さっきからずっと黙ってるけど、暇なの?」
静かな教室に響く小さな音と、彼女の指。
お題:愛、それは机/
現代/

敗北の思い出
最後の試合なら、勝っても負けても同じだな。
思い出すのは愛すべき仲間と迎えたゴールと清々しい敗北。
お題:愛すべき敗北/
現代/

僕には早い珈琲
「ここの珈琲、美味しいでしょ?」
静かな喫茶店で告げられる、言葉。
お題:コーヒーと関係/
現代/

動機のない行動
「なんでこんなに必死なのよ……」
お題:黒尽くめの就職/
現代/

路地裏の裏切り
「そんなの簡単だよ、依頼があったからさ」
路地裏で向かい合う男と相棒
お題:昼の暗殺者/
FT/
蔓薔薇の庭
「なにが、お前はそのまま生きて行く、だ」
最後の恋人のように、決して忘れさせないと笑った女のいた庭。
お題:緑のつるつる/
現代FT/

鳥籠
「可愛がっていたのに、いなくなってしまったんですか?」
鍵の開けられた籠から飛び出した小鳥。
お題:急な鳥/
現代/

青の春
「ねぇ、ブレザー似合う?」
春を喜ぶ微笑みと、祝いの言葉。
お題:緑の微笑み/
現代/

昼食はきっかけ
「きみ、よくそんなに食べれるよね。びっくりだよ」
ある日の昼食、食堂で交わされる会話。
お題:うへへ、食堂/
現代/


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